工具と金属加工についてです 車いじりはリンクのダットサン サニー B10にブログを分けています


by rayzet

シリンダーゲージとマイクロメータ

[エンジンの中が気になる]
ちょうどエンジンの中を確認したので、かんたんにメタルの選定について




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コンロッドメタルを参考にしますが、現状のクリアランスを測定します
使うのはシリンダーゲージ
サニーのコンロッドメタル内径は45mm弱、シリンダーゲージ付属のアンビルから45mmを取り出します
シリンダーゲージ先端にアンビルを取り付けますが、46mm欲しい時は付属の1mm厚のワッシャ、同様に2mm,3mmのワッシャも使えます


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次にマイクロメータにシリンダーゲージの測定長を写し取ります
たとえばぐっと縮めて44mmでダイヤルゲージを0に合わせます


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ダイヤルゲージは1000分台メモリがよいでしょう
ゲージを本体に取り付けるときは、軽く押し込んで針が振れる様にします


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以上で準備ができるので、測定に入ります
メタル内側にアンビルを入れたら、前後左右に動かして最大値を読み取ります
メタルはとてもやわらかいので、新品メタルを測定する際は手早くやらないとメタルが傷だらけになります
また数箇所測って、円筒度や真円度の確認をします
先ほど合わせたダイヤルゲージのメモリの0まで、500/1000足りないとしましょう、そうすると測定値は44.500mmです


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次にクランク側の測定、これは簡単ですね
ただこちらも数箇所測っておかしな減り方をしていないかよく確認です
特に手作業でラッピングした後、鼓型や樽型に変形していないか確認します
測定値が44.600mmだとします、クリアランス10/100、これは隙間広すぎですね


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アンダーサイズのメタルが必要になります、クリアランスを5/100につめようとすると、現状のメタル厚 + 5/100のメタルを手配することになります
メタルの厚さを測る時は、半球面状のアンビルで測ります
普通のアンビルを使う時は丸棒を挟んでやると測れますね


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もうひとつ気になるのがクラッシュハイト
メタルは単体で少し広がった形状をしています、これがコンロッドに押し込まれることで真円になる、つまりメタルには張りがないといけません
この張りがないと、コンロッドに組み込んでも真円にならず楕円になります
プラスチゲージはある一点のクリアランスしか分からないので、メタルが楕円になっているとクリアランスは適性なのに回転が重いと言うことになります
あとはメインメタルやカムメタル、ブロックを定盤の上に置いてラインボーリングが必要ないかも確認してやるとよりベターです
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by rayzet | 2011-05-18 12:07 | 工具